連合高知は8月23日、「2025ジェンダー平等リーダーセミナー」を三翠園において開催した。このセミナーには、連合高知執行部役員をはじめ青年・女性委員会委員を含む18産別1地域協議会から64名が参加した。
今年のリーダーセミナーは、「LGBTQについての理解を深め、さまざまな立場の方が働きやすい社会をつくる」ためには、“なぜ職場で取り組む必要があるのか”、“労働組合でできること”など課題の共有をはかり、組織全体で理解を深めることを目的に開催した。
講師には、ReBitの中島潤 理事/事務局長をお招きし「LGBTQから多様性が活きる職場を考える ~ 全ての人が安心して働くために ~」と題して講演を受けた。
中島講師は、DE&I(多様性を包摂・尊重し、公平性を確保すること)に取り組む意義は「TVの向こう側の話ではない。国内調査では、LGBTQは約3~10%・10~13人には1人はいると言われている。そのうちカミングアウトしているのは1割程度であり、見えにくいのが今の現状だ」とし、LGBTQが職場で直面する課題や取り組みについての提起があった。そのうえで、「働きやすさは作れるもの。職場も社会も人が作るものであり、LGBTQの相談ができる職場は、いろんな事の相談もできる職場である。また、差別をなくすことだけでなく、社会全体で意識を前向きに変えていくことが必要」とした。
最後に、自分自身が「カミングアウトや相談を受けたら」、また、「今日からできること」について事例を交えた提起をうけ、講演を終えた。講演の後は、会場を回り参加者からの質疑や意見にも丁寧に対応をして頂き、セミナー全体を終了した。